AI画像制作の依頼書には、「何を作るか」より先に「どこで、誰に、何を伝える画像か」を書きましょう。 用途・納品条件・変えてはいけない部分・確認者をそろえると、見積もり前の認識違いを見つけやすくなります。

この記事は、画像制作を受ける個人事業者向けの実務用ひな形です。2026年10月22日作成。架空の記入例を使っており、実際の受注実績や修正削減率を示すものではありません。画像もAI生成の説明用イメージです。
最初に聞くのは、この8項目
| 項目 | 質問 | 曖昧な場合の確認 |
|---|---|---|
| 目的 | 誰に何を伝えたいですか | 「おしゃれ」ではなく見てほしい点を一つ選ぶ |
| 掲載先 | 商品ページ・広告・SNSのどこですか | 実際の掲載枠を共有してもらう |
| サイズ | 縦横のピクセル数はいくつですか | 比率と最小サイズを分ける |
| 素材 | 使用する写真・ロゴ・文章はどれですか | 支給の有無と利用許可の確認者を記録する |
| 固定部分 | 形・色・文字で変更不可なのはどこですか | 商品本体と背景を分けて指定する |
| 仕上がり | 参考例のどの要素が近いですか | 色・光・余白・角度に分ける |
| 納品物 | 完成画像は何点・何形式ですか | 試作と最終納品の点数を分ける |
| 確認 | 誰がいつ確認しますか | 意見を一つにまとめる担当者を決める |
そのまま使える依頼書テンプレート
以下をメールや共有文書に転記して使えます。空欄は推測で埋めず、「未確定」と書いて確認してください。
案件名: 目的/想定読者: 掲載先/掲載枠の見本: 必要サイズ(幅×高さpx)/縦横比: 最終納品点数/形式: 支給素材と各ファイル名: 素材利用の確認者: 変更してはいけない部分: 変更してよい部分: 参考例と、取り入れたい要素: 入れる文字(確定原稿): 文字用の余白位置: AI利用の可否/使える制作ツール: 試作の確認日/最終期限: 確認担当者/連絡方法: 修正範囲と追加対応の扱い: 未確定事項:
記入例:商品背景を3点制作する場合
架空の案件を例にします。掲載先はオンラインショップの商品説明欄。納品は横1200×縦1200pxのJPGを3点。商品本体は支給写真のまま使い、ラベルの文字・容器の形・液体の色は変更しません。背景だけを明るい無地、自然光の棚、落ち着いた布の3方向で提案します。
最初に小さな試作を1点確認してもらい、方向性を決めてから残りを作ります。試作1点と最終納品3点の関係を明記し、「候補を何枚見せるか」と「完成品を何枚渡すか」が混ざらないようにします。
「高級感を出してほしい」だけでは判断できません。背景色は暖色、光は柔らかく、商品右側に文字の余白を残す、と観察できる条件に置き換えます。これは当サイトの作業例であり、特定ツールの性能保証ではありません。
返信が曖昧なときの確認文
「ご希望を整理しました。商品本体は変更せず、背景のみ3案制作する認識です。最終納品は正方形JPGを3点、文字入れは含みません。支給素材の利用確認、掲載サイズ、確認担当者が未確定です。この3点が決まり次第、試作日程とお見積もりを確定します。」
未確定事項が残ったまま、完成日と固定料金を決めないようにします。ただし、すべての細部を初回に決める必要はありません。先に決める項目と、試作後に決められる項目を分けると、依頼者も答えやすくなります。
依頼書をそのまま生成プロンプトにしない
依頼者の言葉には、目的・素材の指定・納期・連絡事項が混在しています。まず制作条件に整理し、その後に背景、光、構図、変えてよい要素をプロンプトへ移します。納期や料金など、画像に不要な情報まで入力する必要はありません。
個人情報や未公開の商品情報を含む素材は、使用ツールへ渡してよいかを先に確認します。利用するツール・プランの現行条件、素材の取り扱い、相手が許可した範囲は案件ごとに確認してください。依頼書だけで権利や秘密保持の問題が自動的に解決するわけではありません。
見積もり・制作・納品へつなげる
条件がそろったら、AI画像制作の見積もり方法で作業時間と修正範囲を整理します。背景制作の進め方は商品画像とAI背景の制作ガイドも参考にしてください。
納品前はAI画像の納品チェックリストで、確定した条件と完成品を一項目ずつ照合します。今回の記事は着手前の条件整理、見積もり記事は価格と範囲、納品記事は完成品の確認を担当します。
着手前の最終確認
用途・サイズ・点数・素材・固定部分・AI利用・確認者・期限が埋まっているか確認しましょう。変更が入った場合は、日付と変更箇所を残します。古い依頼書を黙って上書きすると、どの条件で制作したか追えなくなります。
次の行動は、上のテンプレートを一案件に当てはめ、未確定事項を三つ以内に整理することです。依頼者が答えられる具体的な質問にしてから制作へ進めてください。有料テンプレートや未提供のダウンロードへの誘導はありません。