AI画像の納品では、「きれいに見える」だけでなく、依頼内容との一致、書き出したファイル、利用条件、承認状況を分けて確認します。 不明な項目は合格にせず、確認待ちとして残すのが基本です。下の表と送付文は、そのまま自分の案件用に書き換えて使えます。

対象は、SNS用の画像やWeb用ビジュアルなどを制作する人です。この記事は特定ツールの実機テストや、権利の安全性を保証するものではありません。チェック表・案件例・送付文は、当サイトが作成した実務用の提案です。
まず、納品するものを一文で固定する
「SNS画像を作る」だけでは、サイズ、点数、編集データの有無が曖昧です。制作前に、完成物と確認方法を一文にします。既に受注済みの案件なら、見積書や依頼文と照合してから進めます。
案件名:[名称] 用途・掲載先:[Web / SNS / 印刷など] 成果物:[画像の点数、縦横ピクセル、形式] 元素材:[提供者、使用を認められた素材] AIを使う部分:[背景 / 全体 / 加工部分] 変更しない部分:[商品形状、色、ロゴなど] 修正の範囲・回数:[合意内容] 確認担当者・期限:[氏名、日時] 最終納品に含むもの:[完成画像 / 編集データ / 説明書] 未確認事項:[空欄を「問題なし」にしない]
例えば「正方形のWeb用画像3点、各1200×1200ピクセル、PNG、背景のみAI加工、商品本体は変更しない、編集データは含めない」と決めます。この数値は案件例であり、すべての媒体に共通する推奨規格ではありません。掲載先の最新指定を優先してください。
AI画像の納品チェックリスト
| 確認項目 | 確認方法 | 止める条件 |
|---|---|---|
| 依頼との一致 | 用途・点数・縦横比を依頼文と照合 | 違う用途の画像、点数不足 |
| 商品・人物の形 | 元写真と並べて、輪郭や構造を確認 | 商品の機能・形が勝手に変わった |
| 文字・ロゴ | 文字を一文字ずつ読み、元データと比較 | 誤字、架空のロゴ、読めない文字 |
| 境界・細部 | 実寸表示と拡大表示で確認 | 切り抜きの縁、手指、反射の破綻 |
| ファイル規格 | 書き出した画像の寸法・形式を確認 | 拡張子だけ変更、寸法違い |
| 透過・色 | 別の背景に置き、用途別に見え方を確認 | 必要な透過がない、重要な色の相違 |
| 利用条件 | 使用ツール・機能・プランの現行条件を確認 | 商用利用や素材使用の条件が未確認 |
| 納品情報 | 版番号・修正範囲・承認状況を明記 | 初稿を最終版と誤認する状態 |
1. 商品画像は「商品が同じか」を先に見る
背景が魅力的でも、商品の取っ手が増えたり、パッケージの文字が変わったりすれば、依頼通りの画像とはいえません。元写真を横に置き、形、色、部品、表示を先に確認します。創作した背景と、実際の商品の情報を混同しないでください。
商品本体を変えない案件では、背景の修正で本体まで描き直されていないかを確認します。参考写真がない場合は、何と照合すれば合格なのかを依頼者に確認してから進めます。AIの出力だけを正解の見本にはしません。
2. 拡大確認と掲載サイズ確認を分ける
拡大表示では、境界のにじみ、余分な部品、繰り返し模様、反射の不整合を見ます。次に、実際の掲載サイズに近い表示で、主役が見えるか、文字が読めるか、余白が足りるかを確認します。
細部が自然でも、小さな画面で主役が切れていれば修正対象です。文字は必要に応じて編集ソフトで正確に組み直し、依頼者が指定した表記と照合します。印刷物はWeb用の見え方だけで合格にせず、印刷先の入稿指定に従って別に確認します。
3. 作業画面ではなく、書き出したファイルを開く
編集画面が正しくても、別の版を書き出すことがあります。送るフォルダーから完成ファイルを開き、点数、寸法、向き、形式、透過を確認します。ファイル名に案件名、用途、版番号を入れると、修正時に指示を合わせやすくなります。
例:sample_social_square_v01.png 初回提出:v01 修正版:v02 最終承認済み:承認記録と対応させて保管 画像名 | 寸法 | 形式 | 確認結果 | 未確認点 [名前] | [幅×高さ] | [PNG等] | [合格/修正/確認待ち] | [内容]
「final」「final2」「本当のfinal」のような命名は避け、承認された版を記録で特定します。編集可能データを渡すかどうかも、完成画像とは別の納品項目として扱います。
4. 商用利用可と、案件の利用条件は分ける
AdobeのFirefly公式FAQでは、ベータ表示のない機能の出力を商用プロジェクトで使えると説明しています。ベータ機能については、製品内で別の指定がある場合を除くという条件もあります。実際に使用した機能の表示と最新条件を確認してください。
ただし、この説明だけで、入力した写真の使用許可、画像内の商標や人物、掲載媒体の規則、依頼者との契約条件まで確認済みになるわけではありません。使用したサービス名だけで一括して合格にせず、入力素材と利用先を案件ごとに整理します。
生成元・使用機能・確認日・元素材・加工部分・残っている制約をメモします。第三者モデルを選べるサービスでは、実際に選んだモデルの条件も確認対象です。判断できない項目があれば、必要な確認先に照会するまで公開・最終納品を保留します。
初回提出と最終納品の送付文
初回提出では、確認してほしい点を具体的に絞ります。合意していない期限や修正条件を送付文だけで追加しないでください。共有リンクは、依頼者が適切な権限で開けるかも確認します。
件名:[案件名] 初回画像のご確認(v01) [お名前]様 ご依頼の画像[点数]点を初回確認用としてお送りします。 格納先:[共有リンク] 今回ご確認いただきたい点: ・[構図 / 色 / 商品の再現など] ・[指定した文字や表記] AIを使用した範囲:[具体的な範囲] 未確認事項:[ある場合は明記] 修正は[合意済みの範囲]に沿って対応します。 ご意見は[画像名]と[変更箇所]を添えていただけると助かります。
件名:[案件名] 最終納品のご案内([版番号]) [お名前]様 [確認日]にご承認いただいた[版番号]をお送りします。 格納先:[共有リンク] 納品内容:[点数 / 寸法 / 形式] 含まないもの:[編集データ等、合意内容に合わせる] 利用上の確認事項:[残る条件、または確認済み内容] お手元でファイルが開けるかご確認ください。 [保管期間など、合意した事項があれば記載]
修正の原因を記録して、次の見積もりに使う
案件ごとに、生成、手直し、検品、連絡に使った時間と実費を記録します。修正回数だけでなく、依頼内容の追加、制作側の誤り、最初の確認不足を分けると、次回の作業範囲を具体的にできます。
例えば、制作45分、検品20分、修正25分なら、作業時間は合計90分です。これは計算例で、実績や標準工数ではありません。受注額だけを利益と考えず、実際の手数料や生成費用なども別に記録してください。
商品写真の背景づくりから確認したい方は、Canvaの商品画像・背景制作ガイドへ進んでください。この記事は検品と引き渡しに焦点を当てています。現時点で、この記事の外部リンクを検証済みのアフィリエイト収益導線とは扱っていません。
出典と更新について
公式情報の確認日:2026年10月20日。参照:Adobe Firefly FAQ。ツールの条件は変更されることがあるため、案件の着手時と最終納品前に再確認してください。本記事のチェック表と送付文は編集部の提案であり、特定案件の承認や権利処理を代行するものではありません。